眼球の大部分を占めているのが「硝子体」という組織です。この硝子体が、さまざまな原因によって網膜を引っ張ったり、濁ったり、炎症・出血を起こすことがあります。こういった場合に行われるのが「硝子体手術」です。
白目に小さな穴を3カ所あけて、そこから特殊な器具を眼内に挿入し、手術を行います。傷口が非常に小さいため、基本的には無縫合で、患者さまの負担を格段に減らすことができます。
白目に0.5mmの穴を3つあけ、眼内を照らすライト、硝子体を切除する吸引カッター、眼内に水を送り込むチューブを設置します。その後、眼内の硝子体を9割ほど取り除きます。その後は疾患に応じて眼内の膜を除去したり、レーザー治療を併用したり、ガスを注入したりします。
硝子体手術は、現在では患者さまの目に対する負担が少なく、非常に安全な手術です。手術は30分から1時間ほどで終わりますが、術後はしばらく頻回に通院していただく必要があります。
遠方からお越しの方や、お一人でお住まいの方に対しては、なるべく近くの施設で入院していただく事をおすすめしております。詳しくは、医師またはスタッフに申し出てください。
硝子体手術が決まったら、血液検査、眼表面の菌を調べる検査、眼内レンズの度数を決定するための検査や、術前の眼の状態を調べる検査などを行います。
また、他科に通院されている場合は、主治医の先生に全身状態についてお聞きすることもあります。
手術についての説明と術前診察を行います。この日は、診察も含めて約1時間かかります。また、この時に、手術2日前からさしていただく点眼薬をお渡しいたします。
手術説明の時に渡された点眼薬を、決められた回数さしていただきます。
手術説明の時に渡された点眼薬を、決められた回数さしていただきます。また、術後数日間は洗髪、洗顔ができませんので、前日はなるべくお風呂に入って洗髪していただくことをお勧めいたします。
当日は、朝とお昼に手術前の点眼薬をさしていただきます。手術予定時間の約1時間前に来院していただき、手術終了後、リカバリールームでしばらく休んでから帰宅していただきます。
術後の診察がありますので、必ず来院していただきます。
術後の経過によって、医師のほうから次回の来院日を指定いたします。
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