翼状片（よくじょうへん）とは？
翼状片とは、目頭の方から白目の一部が黒目に入り込んでくる病気です。「白目の一部が黒目に伸びてきた」というような症状で受診される方がほとんどで、進行してくると充血や異物感などの症状が出ます。こぶができたように腫れることもありますが、翼状片そのものは悪性ではないため、見た目が気にならなければそのままにしておいても問題ありません。
ただし、翼状片が瞳の近くまで伸びてくると乱視になって視力が低下するため、手術が必要になります。
どんな症状？
鏡で見ると黒目の中に白い三角形の膜がある
鼻側の白目だけいつも充血している
目が充血しやすい
目がゴロゴロする、乾いた感じがする
原因は？
翼状片は高齢者に多くみられる病気で、紫外線が関係しているのではないかと考えられています。しかし、デスクワークの多い若い人でもかかることがあり、今のところはっきりとした原因はわかっていません。
どんな治療をするの？
点眼薬による治療
目の充血やゴロゴロ感が強くなってきたら、ステロイドの点眼薬で炎症を抑えるなどして様子を見ます。ただし、点眼はあくまでも充血や異物感といった症状を軽くするための対症療法です。点眼治療で翼状片が小さくなることはありません。
手術
翼状片が大きくなって視力に影響してくると手術が必要です。手術は、角膜から翼状片の部分をていねいにはがし、結膜の下にある組織も一部切除します。手術と術後の管理がしっかりと行われればきれいに治りますが、若い方や翼状片が大きい方は再発することもあります。
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